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競売不動産取扱主任者

 競売不動産の代行(不動産競売)のスペシャリスト(専門家)として、2017年現在、最も注目されている不動産系民間資格の一つであり、毎年、受験者数が増加している。
 競売不動産購入者への助言や代行には、何の法律の制限もなく、宅建業者でなくても「競売代行業」等の開業が可能な現状であるなか、様々なトラブルの発生を防ぐために、一定の知識、能力の資格制度を設けることによって、消費者に対して安心を与え、未然の被害を防止するものである。

試験案内

平成29年度競売不動産取扱主任者試験

試験日 平成29年12月3日(日曜日)
13時30分から15時30分までの120分間
試験機関 一般社団法人不動産競売流通協会
試験案内 競売不動産取扱主任者資格試験
http://fkr.or.jp/certification/
受験手数料9,500円
職能団体 一般社団法人不動産競売流通協会
http://fkr.or.jp/

資格概説

 一般的な不動産売買では、宅地建物取引業法に基づき、国家資格である「宅地建物取引士」が、宅地建物の売買、交換または賃貸借の契約に関する重要事項について、重要事項説明書の交付および説明を行うことが義務付けられている。これは、不動産購入者が取引上の過誤で損害を被ることを防止するための措置である。
 一方、競売不動産の取引については、このような購入者保護のための法整備が進んでいるとはいえず、競売物件の購入希望者に対する助言や、買受手続を代行する業者に対しても特に法的規制などは存在していない。つまり、正規の宅建業者でなくとも「競売代行業」の看板を掲げることが可能だった。このため、競売不動産の買受に際して「競売代行業」を謳う業者を巡るトラブルが発生していた。
 そこで、一般消費者が安心して競売不動産を購入できるよう、競売不動産の専門知識を持ち、適正なアドバイスやサポートができる専門資格を設ける必要があると考えられるようになり、2011年、一般社団法人不動産競売流通協会(FKR)によって設立された民間資格が「競売不動産取扱主任者」である。
 FKRは不動産競売を扱う不動産会社によって構成される全国的な組織であり、正会員550社、賛助会員12社を擁する国内最大の競売不動産関連の団体であって、不動産競売の流通を促進している。
 競売不動産取扱主任者資格試験の内容は、競売不動産の入札から落札、明渡に至るまでに必要な知識を問うものであり、不動産競売実務、民事執行法、民事訴訟法、民法、宅地建物取引業法、都市計画法、建築基準法、税法の各分野から成る50問の四肢択一方式による筆記試験となっている。裁判所資料の正確な理解、競売不動産の出品から落札、明渡まで、付随事項までを含めた法律知識がこの試験で試され、競売不動産取扱主任者資格試験の合格者は競売不動産の取り扱い、競売代行、コンサルティングなど幅広い業務にあたることができることとなる。
 なお、2013年より従来の受験資格とされていた、宅建試験合格者という要件が撤廃され、受験者はさらに増加傾向にある。ただし、合格後の登録には宅建合格が必要である。
 競売不動産取扱主任者は、上記のような不動産競売の専門知識を生かし、競売不動産のコンサルティング会社や、競売不動産を取り扱う宅建業者、不動産会社などで幅広く活躍している。
 また、平成10年の民事執行法改正により、競売不動産の購入に住宅ローンが利用できるようになったことから、競売不動産取扱主任者は金融機関でも多く必要とされている。
 競売不動産のプロフェッショナルとして信頼の厚い競売不動産取扱主任者であるが、競売物件の購入を検討する際は、競売不動産取扱主任者のいる不動産会社やコンサルティング会社へ相談することをお勧めするものである。

この資格に係る試験の受験に当たって

試験日程

試験期日 年1回、通常は、12月である。
試験時間 通常、13時30分から15時30分までの2時間(120分)である。

試験実施方法

試験区分 筆記用具を使用する「筆記試験」である。
 「口述試験」でない。
試験方法 1つの解答番号(又は記号)を選択する「択一式試験」である。
試験問題数 全50問である。
出題形式 いわゆる「四肢択一方式(四肢択一式)」であり、各1問ごとについて、4つの選択肢のうちから、1つを選択するものである。
 この方式には、単純選択、個数選択、組み合わせ、穴埋め等の出題形式がある。
解答方式 いわゆる「マークシート方式」であり、各1問ごとについて、解答番号を1つ選択し、解答用紙の所定の箇所を鉛筆又はシャープペンシル等で塗りつぶすものである。

試験受験資格

 誰でも受験することができる。

資格登録要件

 宅地建物取引士又はその合格者であることが必要である。

出題範囲

競売不動産取扱主任者資格 試験概要
http://fkr.or.jp/certification/summary.html

試験結果

試験年度 申込者数 受験者数 合格者数 実質合格率 合格点
平成23年(2011年) - 1,065名 448名 42.0% -
平成24年(2012年) - 1,655名 701名 42.3% 35点
平成25年(2013年) - 1,949名 799名 40.9% 31点
平成26年(2014年) - 2,002名 747名 37.3% 31点
平成27年(2015年) - 1,922名 736名 38.3% 30点
平成28年(2016年) - 1,985名 759名 38.2% 30点
平成29年(2017年)

(*)平成23年より、試験が開始された。
(*)平成29年の試験結果は、試験実施後、公式の情報に基づいて掲載する。